今まで安い革靴を履いてきた方は、1足だけでもよいので定番の良い靴を購入することをおすすめします。修理が前提で作られている靴は、長く履く事ができます。
この記事の目次
グッドイヤーウェルト製法の靴を選ぶ
手縫いの製法を元に、アメリカのチャールズ・グッドイヤー2世がそれを機械化し確立した方法です。
以下のような特徴があります。
- 革底の張替えが複数回可能
- 縫い目がある製法ながらも水が入りづらいこと
- コルクが緩衝材となって長時間歩いても疲れにくい
- コルクが使用者の足になじんでフィットする
- 型くずれしにくい
革底の張替えが何回も行えるので、手入れ次第で10年以上履くことができます。
グッドイヤーウェルト製法の靴の値段
グッドイヤーウェルト製法の靴の値段は、日本製だと3万円以上、英国製のもので5万円以上高いもので15万円近くします。
マッケイ製法の靴も良い
マッケイ製法は、もともとはイタリア・マルケ地方の伝統技法です。
本格的な製法が確立されたのは1858年。アメリカのライアン・ブレイクが、マッケイ製法用の機械を開発しました。その後、ゴードン・マッケイが機械の権利を買い取り、改良を重ねることで現在のマッケイ製法の原型が出来たと言われています。
マッケイ製法の靴は、甲革を直接ソールと縫い付けているのが特徴です。これによって他の製法の靴よりも軽く出来上がります。ソールが馴染むと、足を包み込むような履き心地になることが特徴です。イタリアの靴に多く、フェラガモも採用しています。
靴の形のフォーマル度を把握する
靴はどんな形でもよいというわけではありません。日本では、若い世代に人気のブランドでは特に、先がとがっているポインテッドトゥのロングノーズが多い傾向があります。
しかし、フォーマル度は低いので、できるだけスタンダードなフォルムを選ぶことをおすすめします。
内羽根式と外羽根式の違い
ドレスシューズは、内羽根式と外羽根式の2種類に分かれています。
内羽根式は、羽根が甲の前に潜り込む形で仕立てられています。紐を解いても全開せずエレガントな見た目が特徴です。一般的にはオックスフォード、バルモラルと呼ばれてフォーマル度は高いです。
外羽根式はダービー、ブルーチャーと呼ばれ、紐を解くと羽根が全開するため着脱が楽です。軍用のハーフブーツの仕様として考案された経緯もあって、フォーマル度は低くなります。
ストレートチップ
内羽根式。つま先に一文字の切り替えがあり、紐靴の中では最もフォーマル度が高い。
ストレートチップでの憧れの一品は、エドワードグリーンやジョンロブといったブランドでしょうか。いつかは履いてみたい靴ですね。
エドワード・グリーンのストレートチップ
価格は13万円~17万円台。手慣れていないと、購入するには勇気が必要です。
はじめての方には、お手頃なリーガルをおすすめします。
リーガルのストレートチップ
価格は2万円台。マッケイ製法で作られています。
インポートブランドであれば、10万円近辺の価格設定になる品質の靴が、2万円台で購入出来るのがリーガルの魅力です。
インターネットからでも試し履きが出来ます。